アフリカ投資

AFK 組入銘柄①:Attijariwafa bank(アティジャリワハ銀行)

私が購入した「ヴァンエック・アフリカ・インデックスETF」(AFK)がどのくらいアフリカなのかをもう少し詳しく知りたいので、今回はAFKの組入銘柄上位10社に含まれる企業のひとつ、「Attijariwafa bank」について調べてみます。

現在の価格

これから、AFKの組入銘柄をいくつかチェックしていきたいと思っています。今回はその第1社目。「Attijariwafa bank」です。

が、そのまえに、まずは私が保有する AFK の価格をチェック。(リアルタイムチャートはこちら)

2021年12月3日の終値は 20.12ドル 、評価損益は -1.38ドル(6.42%) となっています。円換算では、若干ドル高に動いているのでさらにマイナスで、-8.00%

(購入時の2021年11月17日は「21.50ドル」でした)

含み損、見るたびに拡大しています。マイナス200円。缶ビール1本買えそうですね…。

ここのところ米国株・ETFが軒並み下がってるのですが、それと関係あるんでしょうか?アフリカETFとはいえ、グローバル経済と無関係ではないでしょうから。

ん、これはおいおい調べていきましょう。

いずれにしても一喜一憂する段階ではないですね。安くなってるんだから、買い増すなら今かも?

「Attijariwafa bank」はモロッコの企業

本題です。AFK組入銘柄のひとつ、「Attijariwafa bank」について、ネットの情報で概要をつかんでみたいと思います。

「Attijariwafa bank」という会社名、私は聞いたことがありませんでした。

というか、この名前、何と読むんでしょう?

ググってみると、住友商事のHPにあるニュース記事(MOU締結について)に簡単な概要が記載されていました。

名前は「アティジャリワハ銀行」。モロッコ最大の商業銀行で、「モロッコ王立財閥集団(SNI)の中核銀行」だそうです。モロッコ王室が大株主。モロッコって王国なのか。

アフリカのフランス語圏を中心に25ヶ国で事業展開しているとのこと。西アフリカに拠点がたくさんありそうですね。

ホームページによると、その25か国は以下のとおり。うち14か国がアフリカ大陸の国です。

Attijariwafa bank HPより

サハラ以南アフリカもしっかり含まれていますね。

支店は4,930か所(2018年末時点)。うち大半の 3,494 はモロッコ国内ですが、それ以外のほとんどもアフリカにあります(北アフリカ 293、西アフリカ 540、中央アフリカ 534)。

Attijariwafa bank HPより

支店の数だけではさすがに判断しきれないですが、単に「モロッコ企業」と言われるよりも、「アフリカ」でビジネスを展開しているという印象がだいぶ強まります

モロッコは「投資環境の優れた国」

モロッコは、アフリカでも特に投資環境の優れた国とされており、EUを含む50以上の地域・国々とFTAを締結しています。欧州・西アフリカ・北アフリカ・米州が十字型に交わる要衝に位置するゲートウェイとしても注目されており、自動車産業・航空産業を中心としたグローバル企業の製造・輸出拠点の誘致にも相次いで成功しています。

住友商事 サイト内  https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2017/group/20170904_2

モロッコはEUや北米、アラブ諸国など多くの国と自由貿易協定(FTA)を結んでいるので、生産した自動車や化学製品などを輸出しやすく(地理的にも)、進出先として選ばれている、と。

アティジャリワハ銀行は、前述の住友商事に加え、国際協力銀行(JBIC)とも業務提携を結んでおり、日本としては今後、製造業やインフラ整備事業などで、モロッコを含む西アフリカ諸国への進出の手助けをしてもらいたい、といったところでしょうか。

銀行名でググると、JETROの過去の記事が引っ掛かりました。ちょっと古い記事ですが、「エネルギー分野に商機あり」といった記述がみられます。

テロなどの治安リスクの部分も気になるところですが、モロッコという国が投資先として有望なのはなんとなくわかりました。モロッコ王国についてはいずれ、もう少し掘り下げてみましょう。

「Attijariwafa bank」株価チャート

Casablanca Stock Exchange(カサブランカ証券取引所)」に上場されているということなので、証券所のサイトでアティジャリワハ銀行の情報を見てみます。

いくつかの指標は以下のとおりです。

Casablanca Stock Exchange サイトより

2020年のP/E Ratio (Price/Earning Ratio, PER) は 29.43 と 30 に近く、前年からかなり上昇していますが、これはきっとコロナショックで一株当たり純利益(Earning Per Share, EPS)が前年にくらべて約半分まで減ったから。15.0 くらいが適正レベルと聞いたことがあります(一概には言えないけれど)ので、それでいくと「割高」となるわけですが、この場合どのくらい妥当するんでしょう。コロナのことを考えると、2020年はイレギュラーかな?

配当利回り(Dividend yield)は2.6%(2020年)で、AFKの水準に近いようです。

しかし、その他の指標はまったくわからん。勉強不足です。今後の課題としておきます。

過去3年のチャート(2021年12月3日時点)は以下のとおりです。

Casablanca Stock Exchange サイトより
(2021年12月3日時点)

2021年12月3日の株価は 487.90 ディルハム(MAD)。この日の為替レートで円換算すると 約6,000円です(1MAD ≒ 12.23)。

過去3年の間で、コロナショックによる下落と、そこからの回復で元の水準に戻った、という感じです。水準が大きく上がった、という感じではないようです。

けっこうむずかしい

おもに支店の分布から、Attijariwafa bank はモロッコを中心に多くのアフリカの国で金融ビジネスをしていることはわかりました。今回はここまでにしておきます。これだけじゃ終われないですね。スキルを上げて、またこの企業に戻ってきます。

企業HPをみながら、 各企業がどこで何をしているのか、を知ってイメージをつかむつもりで始めましたが、むずかしいですね。

時間がかかるわりに、思うような情報にたどり着けない感じ。 Attijariwafa bank に関しては、日本語の情報が限られているのが理由でしょうか。個別銘柄の分析能力がいちじるしく低いことはいったん置いておきましょう(笑)

そんななか、JETROが公開している資料は、今後かなり参考になりそうだなと感じました。

なんだかんだで楽しいので、できる範囲でこのままのんびりやっていきます。