アフリカ投資

AFK 組入銘柄②:Safaricom(サファリコム)

私の購入した「ヴァンエック・アフリカ・インデックスETF」(AFK)の組入銘柄のうち、上位10社それぞれについて、どこでどんな事業をしているのかを調べています。今回は「Safaricom」です。

「Safaricom」はケニアの企業

前回の Attijariwafa bank は、調べかたが十分ではなく、どんな企業なのかいまいちピンときませんでした(そのうち追加で調べます)。

しかし今回は、先日読んだ「超加速経済 アフリカ」にも登場する企業、「サファリコム」。

それまでこの会社の名前は知りませんでしたが、サービスの「M-PESA」はうっすら知っていたので、イメージしやすかったです。

ホームページはこちら。

とうぜん、英語のサイトです。

…そうですね、先に、日本語で検索してしらべてみましょうか。そうしましょう。

さすが、「サファリコム」で検索するとたくさんヒットします。

ちょっと古いですが、JETROの記事がありましたので読んでみます。

この会社、私がアフリカに住んでいたころには、もう存在していたんですね。

国連の「世界ビジネスと開発」賞では、M-PESAを通じてミレニアム目標の達成への貢献が大きかったとして世界的に認められた10の民間企業のなかに選ばれた。

上記のJETRO記事より

SDGsの前の、MDGs(Millennium Development Goals、ミレニアム開発目標)のころに、社会貢献が評価されている。

こちらも少し古いですが、日経新聞の記事。M-PESAがケニアの女性に起業の機会を提供しているそうです。

社会貢献にちからを入れている、というか、サービスの拡大がそのまま社会課題の解決につながっている。こういった企業を「インパクト企業」と呼ぶのだそう。

大和証券のサイトで紹介されている「世界インパクト投資ファンド」という投資信託の説明でも、サファリコムがインパクト企業として紹介されていました。こういう会社は応援しがいがありますね!

こんな記事も発見。

農業や教育、クリーンエネルギー分野にまでサービスが広がっています。

こんな記事も。Googleと連携したサービスを予定しているそうです。デジタル化をいっそう推進し、外資系企業を誘致するのがケニア政府の意向。なんか、日本は置いてかれてるのでは?

思っていた以上に、先進的な企業だなと思いました。

使ってみたい「M-PESA」

サファリコムが展開する「M-PESA」は、スマートフォンなどのケータイ端末に、プリペイドで通話料としてチャージした金額を、買い物などの決済に使えるサービスです。

2007年ごろ始まったサービスのようですが、「超加速経済 アフリカ」 を読んで、その普及っぷりにびっくりしました。

送金もできるし、現金に払い戻しもできる。預金だってできるし、ローンだって組めちゃう。いやすごい。

そもそもケータイの普及っぷりがすごいですが、充電ってどうやってるの?私の記憶では、電気が来ているおうちなんて、都市部ならともかく、田舎にはほとんどないでしょ?

と思ったら、M-PESAをつかって分割払い(1日50円ずつとか)で購入できるケータイ充電用のソーラーパネルや充電池などのセットが人気だとか。

とにかくすごいです。銀行口座いらずで、現金いらず。少額決済でテレビも買えちゃう。こうなるとちょっとうらやましくもありますね。ここまでのサービス、日本では無理でしょうから。

M-PESAの年間取引量(2018年)はケニアのGDPの半分ちかいとのこと。取引の記録はいわゆるビッグデータですよね。さらなる可能性を秘めています。

気まぐれで、アプリをダウンロードしてみました。

このあと「サファリコムのSIMカードを挿入してください」というメッセージが出てきて、終了。いつか、ケニアに行ったときに試してみたい。

ちなみに、M-PESAはケニアのほかにも、タンザニアや南アフリカ、モザンビーク、レソト、さらにインドや東欧にまで拡大しているのだそう。

サファリコムは「ケニアの企業」だけど、そのサービスはアフリカの様々な国に広がりつつあるということですね。

「Safaricom」株価チャート

株価もかなり上昇してるんでしょうか。

時価総額はケニア市場の4割弱を占める、と本に書いてありました。株式の3割はイギリスの「ボーダフォン」が保有。

Safaricom はナイロビ証券取引所(Nairobi Securities Exchange)に上場されているそうですが、そのサイトでは個別銘柄の情報にたどり着けず。そのあと Safaricom のサイトを見ていたら、株価情報が掲載されていました。

過去5年間(2021年12月7日時点)のチャートです。

Safaricom サイトより
(2021年12月7日時点)

この時点での株価は 36.50 KES(ケニア・シリング)。日本円でも約37円。1シリングは限りなく1円に近いみたいです。あれ?そうだっけ?私が住んでいた当時はどうだったんだろう。

コロナ以降は上昇が加速していましたが、今年8月に最高値を更新したあとは下落しています。ざっくり、過去5年で株価は2倍近くに。

配当利回り(過去12か月)は 2.49% と出ていました(ロイターのサイトより)。どんどんビジネスを拡大していて、配当金もしっかり出している。

・・・ここまでで、ちょっと疲れてきた。

ケニアには新幹線が走っている!?

「サファリコム」は有名なせいか、前回とは逆で、日本語の情報があふれていて、片手間ではとてもじゃないけど読み切れませんでした。

しかし、それも納得です。素人にも想像ができる、すごい会社ですもん。ケニアに行って、このサービスを使ってみたくなりました。

そう、ケニア。東アフリカの中でも比較的発展の進んでいる国。そういうイメージはありますが…

「超加速経済 アフリカ」 によると、Nairobi SGR(Standard Gauge Railway)、ナイロビ新幹線というのが走っている!

安全なのか??という若干の不安はありますが、ケニアに行ったら乗ってみたいですね。

いずれ、ケニアについても調べてみようと思います。